開業に至った理由・会計事務所の経営で考えていること

以下では、私が事務所を開業するに至った理由をお伝えします。長くなりますが、宜しければお付き合いください。

私自身の経験の成功や失敗をお伝えしたい

私は2013年に創業メンバーの一人としてベンチャー企業の立ち上げを行いました(設立時は代表取締役、半年後からは取締役CFO)。

直前に働いていた監査法人でベンチャー支援を行っており、その支援先のひとつであったことがきっかけでした。その会社は、東京大学で発明された技術をベースにしており、技術自体は当時それなりに注目されていました。事業に社会的に意義がある、創業メンバーも面白い人が揃いそうだということで、監査法人を退職して創業メンバーに加わることを決め、約3年半取締役として会社の経営を行いました。

当時は、相当苦労はするだろうけど、これだけの技術やメンバーが揃えば上手くいくだろうと、かなり楽観的に思っていたのですが、現実は甘くはありませんでした。色々と苦労しましたが、具体的には以下のような失敗や苦労をしました。

  • 多額の資金を投じて開発しようとしたものが、完成する前に事業が成立しないことが判明し、開発をやめざるを得なかった。
    →外部環境の変化もありましたが、多額の資金を投じる前の仮説検証が不十分だったとも言えます。
  • 期待して採用した幹部人材がなかなか機能しなかった
    →これはご本人だけの責任ではなく、そもそも会社の採用方針や仕方が間違っていた部分が大きかったです。
  • 資金がつきそうになることが度々あった。
    →実行計画が甘く、また事業の方針変更を行うたびに投資家への説明に多くの時間がさかれ、本業に集中できなかった面がありました。その間に資金がどんどん減っていきました。

上記は失敗したことのごく一部であり、挙げ始めればきりがありません。

ただ、そのような苦しい時も信頼できるメンバーや投資家のサポートのおかげでなんとか事業を継続することができていました。一方で、初めての経験であったため、”最初から教えてくれる人がいればもっとうまくやれたのにな”という思いもありました。

会社が継続できた理由は、キャッシュがあったから

上記のようなたくさんの失敗をしたにも関わらず、会社が生き残れたのには理由がありました。最も大きな、というか唯一の理由になるのかもしれませんが、”キャッシュが尽きなかったから”です。売上はほとんど上がっていませんでしたから、資金を外から調達してくるしかなく、年中資金調達をしているような状態になってしまっていましたが、なんとか資金調達を続けることができました。

資金調達ができた最も大きな理由は、”誰もやろうとしなかった事業であったこと”と、”これは自分の人生をかけてやる事業で、絶対に成功させたい”という意志の強さがあったからだと思います。

この稀少性や意志の強さが力を生み、株主を含めてたくさんのサポーターを巻き込んでいって、会社を継続させる強い力になりました。

(急成長を目指すスタートアップやベンチャーに関してより詳しく知りたい方は、逆説のスタートアップ思考が面白いです。売上のないスタートアップ・ベンチャーでも資金調達ができる要点もわかります)

資金調達を続けられた成功体験をお伝えしたい

また、投資家に対して的確な情報を伝え、説明することができていた、ということも資金調達ができていた理由だと思います。

それは、事業計画をしっかりと作り、”このメンバー・この事業計画なら、成功できそうだ”と投資家の方に思って頂くことがまず一番重要でした。また、ベンチャーとしては多くの株主がいましたので、それぞれの株主や担当者の思惑を理解して、それぞれにあった説明をしていったことも資金調達の成功要因だったと思います。

会計・税務だけではなく財務(資金調達)のサポートもしたい

私たちは、会計・税務のプロであるため、節税によって将来残るキャッシュフローを1円でも多く残すことは、できて当然です。

しかし、特にスタートアップは、財務の観点から将来のリスクや成長に備えて、いかにキャッシュを多く積み上げておくかをサポートできるかがより重要なのではないかと私は考えています。損益計算上の利益や経営者の持分比率など重視すべき数字や指標はたくさんありますが、スタートアップ・ベンチャーにとっては、売上であれ、借入れであれ、出資であれ、まずは必要なキャッシュを積み上げておくことが会社を継続させるためには重要だと考えています。

お客様の節税対策はもちろん、将来の成長や財務施策を徹底的に考え、サポートできる会計事務所を目指しています。

クラウド会計の導入を進めています

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